明日は冬型の気圧配置なのに関東平野部で雨や雪が降る?忍者雲による雨や雪が降る時間や範囲、気温の下がるタイミングとは

週明けの明日17日(月)は冬型の気圧配置が強まり、この先は強い寒気が南下するでしょう。冬型の気圧配置となる場合、関東平野部ではカラッと晴れやすい特徴がありますが、明日17日(月)は茨城県や千葉県などを中心に雷を伴った雨や雪の降る可能性があります。
雨や雪の時間や範囲、忍者雲による過去の雪の事例、また気温が下がるタイミングを気象予報士が解説していきます。

明日の関東平野部の雨や雪の時間・範囲は?

忍者雲メカニズム

明日17日(月)は、冬型の気圧配置が強まり、関東平野部は晴れる所が多いものの、茨城県や千葉県を中心に雲が広がり、雷を伴った雨や雪の降る所がありそうです。
冬型の気圧配置でも関東平野部で天気が崩れる原因は、いわゆる忍者雲が発生するためです。大陸から吹く北西の風が脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)を大きく迂回し、房総半島から伊豆半島で収束することがあります。この現象は局地的なため、地上の天気図には現れにくく、関東の平野部が広い範囲で晴れていても天気が崩れることがあるため、神出鬼没なことから『忍者』の名前が付いています。
明日17日(月)は、昼頃から夜にかけて茨城県や千葉県を中心に雨が降り、雪の混じる所がありそうです。東京都心も23区東部で雨のぱらつく可能性があります。出かける際に降っていなくても、折り畳みの傘があると安心です。

忍者雲によって過去に雪が降ったケースとは ―2024年の東京の初雪―

忍者雲の事例2024年1月13日に観測された昨シーズンの東京の初雪は、忍者雲によって降りました。
この日は関東で昼過ぎから雨や雷雨となり、次第に雪へと変わりました。午後3時の地上天気図だと関東周辺に低気圧や前線はありませんが、房総半島付近で等圧線が膨らんでいます。赤い点線で表した部分では、関東北部方面からの北よりの風と東海方面からの西よりの風がぶつかり、収束帯ができています。それに加えて、関東上空に強い寒気が流れ込んでいたため、午後5時20分頃に東京の初雪が観測されました。

関東の気温低下はワンテンポ遅れて18日から!

今日16日(日)は、関東から九州は15度近くまで上がって、桜が咲き始める頃の暖かさとなっています。この先は強い寒気が流れ込むため、東海以西では明日17日(月)以降気温が下がって真冬の寒さが戻りますが、関東ではワンテンポ遅れ、明後日18日(火)から気温が急降下するでしょう。
月末頃にかけて平年を下回る寒さが続き、日中は10度に届かず、朝晩は0度を下回って氷点下となる所が多くなりそうです。水道管は凍結する可能性がありますので、タオルや断熱材などを巻いたり、夜間に水道を少し流すなどの対策をしましょう。水道管が凍結して水が出なくなってしまった場合、熱湯をかけるのは水道管が破裂する可能性があるため絶対にやめてください。