今日3日(金)の午前中は都心では久しぶりのくもり空となっています。茨城県や千葉県の一部では弱い雨の降っている所もありますが、都心でも雨や雪が降るのでしょうか?気象予報士が最新の見解や対策を解説していきます。
今夜の天気は?遅い時間まで外出の方は雨具の準備を
今日3日(金)のこのあとは、雲の多い空が続き、茨城県や千葉県を中心に雨や雪の降る所がありそうです。
天気が崩れる理由は、いわゆる忍者雲(にんじゃぐも)が発生するためです。
北西の風が脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)を大きく迂回し、房総半島から伊豆半島で収束することがあります。この現象は局地的なため、地上の天気図には現れにくく、晴れていても天気が崩れることがあるため、神出鬼没なことから『忍者』の名前が付いています。
今日の雨や雪は茨城県や千葉県が中心となりますが、予想以上に雨雲や雪雲が西側に広がる場合は、今夜は都心でも雨や雪が降るでしょう。ただ、現段階の予想では、崩れる時間は短い見込みです。
次に天気が崩れるのは『仕事始め』!降るのは雨?それとも雪?
仕事始めとなる6日(月)は本州の南岸を低気圧が通過するでしょう。
南岸低気圧は、過去には関東に記録的な大雪をもたらしたこともあり、これから春先にかけて注意が必要です。ただ、今回は低気圧に向かって南風が吹き込み、降り始めも気温の高い昼間となるため、関東をはじめ太平洋側では、降ったとしても平地は広く『雨が主体』となる見込みです。
ただ、私たち気象予報士泣かせといわれるほど、雪の降る予想は難しいため、最新の予報で確認し、時間に余裕を持って通勤をしましょう!
2月頃にかけて関東も雪が降りやすいシーズンに!見直したい対策とは?
南岸低気圧は、冬型の気圧配置がゆるみやすい春先にかけて発生しやすくなります。雪に不慣れな関東では、大雪対策を長期のお休みを利用してぜひご家族で見直しましょう!
雪かき用のスコップを準備する
雪かき用のスコップは、雪予報が出てからだとホームセンターで品切れになることもあるため、事前に準備しておきましょう。特にプラスチック製のスコップは何年も使っていると、いざという時に劣化して使えないということもあります。休暇中に使えるかいま一度確認しましょう。
冬に備えたい『非常袋』をチェック
非常袋を用意されている方は、冬の備えもいま一度確認しましょう。
チェックリストを参考に低体温症の対策として防寒具を準備したり、乾燥対策や感染症対策も見直したりしておくと安心です。
スタッドレスタイヤやチェーンを準備
ノーマルタイヤでは、雪が少しでも積もるとスリップするおそれがあります。必ず冬用のスタッドレスタイヤやチェーンを装備しましょう。スタッドレスタイヤはスリップサインが露出したまま走行してしまうと道路交通法違反となります。履き替え前に確認をしましょう。また、雪道の運転は不慣れな方は、公共交通機関の利用やリモートワークなどを検討してください。