りんごはいまが旬!品質は夏の暑さがカギに!栄養や保存方法も解説

りんごはこれから2月頃にかけて旬を迎えます。
このコラムでは、品質に影響を与えるとされる暑さへの取り組み、栄養素や保存方法、りんご飴のレシピを解説していきます!

りんごはいまが旬!生産地は青森県が日本一!

りんごはいまが旬となりますが、日本の中で生産が一番多い都道府県はどこでしょうか?

正解は青森県です。
青森県は、昨年2023年度の収穫量の割合が6割以上になり、まさに「りんご王国」といえるでしょう!2位は長野県で18%、3位の岩手県は5%となっていて、この3県で全体の85%以上となっています。
青森県と長野県、岩手県に共通していえるのは、夏が比較的涼しいことです。

なぜ青森県の生産が多い?最近の暑さの対策も紹介

りんご生産が青森県で盛んな理由は、涼しさにカギがあります。

青森県内でも有数のりんご産地が弘前市です。
弘前市にあるアメダスの平年値(1991~2020年の30年間)を確認すると、夏の一番暑い時期も最高気温が29.5℃と比較的涼しい土地といえるでしょう。農林水産省によると、りんごの栽培に適する年平均気温は6℃以上14℃以下で、弘前市の年平均気温は10.6℃ですので、りんごが育ちやすい気候となっています。
ただ、地球温暖化などの影響もあり、青森県内でも39℃台の危険な暑さが観測されることもあります。昨年2023年は8月10日に39.3℃とこれまでの記録を塗り替える暑さが観測されました。りんごの果実が大きくなる時期の高温で日焼けが発生したり、着色不良となる果実が多くなったり、一昨年よりも収穫量が下回りました。
りんごが厳しい暑さを乗り切るために、近年では暑くても色づきがよい早生(わせ)の品種の栽培が進められています。

「りんご1日1個で医者いらず」嬉しい栄養がたっぷり!おすすめの保存方法は?

イギリスでは「りんご1日1個で医者いらず」とことわざがありますが、りんごには体に嬉しい栄養がたっぷり含まれているんです!
りんご栄養素
・ビタミンC
抗酸化作用があり、体内への鉄分の吸収を助ける働きがあります。
・食物繊維
食後の血糖値の急激な上昇を抑え、腸内環境を整えます。
・ポリフェノール
りんごのポリフェノールにはプロシアニジンが多く含まれていて、高血圧などの生活習慣病の予防など健康効果があるとされています。
りんごの皮には実の部分より栄養がたっぷりと含まれていて、皮付きで食べるのがおすすめです!
保存方法は野菜室よりも冷蔵庫が適しています。りんごをそのままの状態で冷蔵保存してしまうと、ほかの野菜を腐敗させるエチレンガスが発生してしまうため、ポリ袋などに入れるようにしましょう。

【レシピ】おうちでお祭り気分♪りんご飴の作り方!

りんごを皮付きのまま食べられるりんご飴のレシピをご紹介します!


<りんご飴レシピ>
① 小さめのりんごを選び、水洗いをしたあと、水気をとる
※大きめのりんごの場合、8等分をさらに半分に小さくカットしてもOK!
※カットの場合は変色防止のためレモン水に入れるのがおすすめ!水気をよくとりましょう!
② りんごに割りばしなどをさす
③ 水50mlと砂糖200gを小さめの鍋で沸騰させ、砂糖を溶かす
※鍋はなるべく動かさないようにしましょう!
④ ②のりんごを③に入れ、表面をコーティング。冷やし固めたら完成です!
※クッキングシートのうえに乗せるとくっつきにくいです
丸ごと一つで作った方はカットしてからお召し上がりください!

ここまでりんごについて解説しました!旬のりんごをたくさん食べましょう♪

<参考>
農林水産省「令和5年度りんごの結果樹面積、収穫量及び出荷量」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kajyu/ringo/r5/index.html

農林水産省「りんご栽培のポイント」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/gijutsuhasshin/techinfo/attach/pdf/ringo-1.pdf

農林水産省「農業生産における気候変動適応ガイド りんご編」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-136.pdf

気象庁「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php