【気象予報士が解説】台風17号は関東直撃の可能性も!新たに発生した18号の動向にも注意

来週にかけては『ダブル台風』の動向に注意が必要です。来週後半は本州付近に前線が停滞し、台風から離れた場所でも大雨となる可能性があります。気象予報士が対策も含め解説します!

台風17号&台風18号の進路は?月末月初の天気に影響大


昨日27日(金)はマリアナ諸島で台風17号が、今日午前中は台風18号が新たに発生しました。
台風17号と台風18号はいずれも発達しながら北上しそうです。
まず影響の出る可能性があるのは台風17号。月末月初は予報円の西側のコースを通ると関東へ接近する可能性があります。
また、台風18号は上空の風が弱く、沖縄・奄美に雨や風の影響が継続し、台風から離れた地域でも大雨となるおそれがあります。

台風接近前でも前線を刺激し大雨の可能性!メカニズムは?

秋雨前線+台風
台風17号・台風18号ともに進路に注意が必要ですが、特に台風18号は来週後半に本州付近に停滞する前線を刺激しそうです。
関東・北陸から九州は来週10月2日(水)頃から雨が続き、前線や台風の動向次第では西日本を中心に大雨となるおそれがあります。台風の接近前にも関わらず大雨になる理由は、夏を代表する太平洋高気圧から暖かく湿った空気が流れ込むためです。
また、台風の動きが遅く、沖縄・奄美は荒天が長時間続く可能性もありますので、最新の天気予報にご注意ください。

土日のうちに見直したい!家族で備える対策とは?

来週にはダブル台風が接近する可能性がありますので、土日のうちにご家族で対策をいま一度見直しましょう。特に見直したい3つのポイントをまとめました。
①避難経路を確認
ハザードマップ
まずはハザードマップを確認しましょう。川から離れた地域にお住いの方も低い土地となっていて、水が溜まりやすいこともあります。避難所までの道のりを確認し、危険な場所がないかご家族でチェックしてみるのも良いでしょう。
②非常用持ち出し袋のチェック
非常用持ち出し袋
非常袋2
チェックリストを参考に非常用持ち出し袋の中身を確認してみましょう。特に、非常食や飲料水は賞味期限が切れていることはないでしょうか?また、家族構成が変わったり、ご自身の体調などに合わせたりして、必要なものを整理することも大切です。
③自宅周辺の整理整頓
雨が強まる前にはベランダや側溝の掃除をしましょう。落ち葉などが詰まってしまうと排水ができず、ベランダが水浸しになったり、道路が冠水したりするおそれがあります。
また、強風が予想される前は、物干し竿や雑巾、植木鉢など飛ばされやすい物・倒れやすい物を室内にしまいましょう。