【気象予報士が解説】まもなく台風17号・18号発生か?またもやダブル台風襲来で荒天の可能性あり

まもなく台風発生か?発生すれば台風17号・18号でダブル台風襲来の可能性

日本の南海上には台風のたまごとなる熱低低気圧が2つあり、今後24時間以内に台風になる可能性があります。これらの熱帯低気圧が台風になれば、それぞれ台風17号、18号となって、またもやダブル台風が襲来しそうです。
沖縄の南海上にある熱帯低気圧aは、フィリピン方面に進んだ後、月末月初にかけて沖縄や奄美に接近しそうです。その後の進路はまだ不確実ながらも、ゆっくりと北よりに進み、九州から日本海へ抜ける可能性があります。日本海に抜けた後も再発達する見通しで、10月最初の週末にかけて全国的に荒れた天気に警戒が必要です。
マリアナ諸島にある熱帯低気圧bは、明日28日(土)には小笠原近海へ進み、月末月初にかけて日本の東海上を北よりに進むでしょう。こちらも進路は不確実ながらも、予報円の西側を進めば、関東に活発な雨雲が掛かる可能性があります。

8月以降は台風の発生数が増加し9月はすでに6つ発生!

今年2024年は、台風1号の発生はやや遅く5月となりましたが、8月に入ってからは発生数が急増し、先月8月は6つ、9月も27日(金)午前時点で6つ発生していて、このあとさらに2つの台風が発生すれば1か月で8つの台風が発生することとなります。
ひと月に8つの台風が発生すれば2020年8月以来です。なお、過去に最も台風の発生が多かった月は、1960年8月と1966年8月の10個となっています。

9月24日(火)に気象庁から発表された3か月予報によると、10月は秋雨前線の影響を受けやすく、南からの湿った空気が流れ込むと前線が活発化し、東・西日本太平洋側では平年より雨量が増えそうです。

また、地球温暖化の影響などによって9月下旬になっても海面水温は平年より高い状態が続いていて、この先も台風が接近・上陸する可能性があります。
台風は一般に海面水温が27℃程度で発生するといわれていて、太平洋側は関東付近まで27℃以上のエリアが広がっています。今後も台風が発生しやすく、勢力を強める可能性もあります。

まだ続く秋の台風・秋雨シーズンへの対策とは?

秋の台風および秋雨シーズンはまだ続き、東京都心では平年(1991-2020年)の降水量のピークは10月上旬です。いま一度備えを確認しましょう。

① 非常用持ち出し袋の用意・確認をする
非常用持ち出し袋はいつでも持ち出せるように用意し、使用期限や賞味期限など中身の確認も定期的に行いましょう。また、自宅の備蓄品を用意しておくことも大切です。古いものから消費して使った分を補充する「ローリングストック法」がおすすめです。

② 雨水ますを掃除する
自宅前の道路の雨水ますに落ち葉やゴミが溜まっていると、雨水が流れ込みづらくなります。定期的に掃除をするとよいでしょう。

③ ハザードマップを確認してリスクを把握する
ハザードマップでお住まいの地域の浸水リスクを知りましょう。内水氾濫のハザードマップがない地域は、洪水のハザードマップや過去の浸水被害を確認してみてください。自宅や会社、学校などの周辺はもちろん、避難場所や避難経路もあわせて調べるようにしましょう。