台風は本州を横断か?災害発生に最大限の警戒を
台風10号は非常に強い勢力で29日(木)にかけて九州南部に接近し、九州に上陸するおそれが高まっています。九州南部・奄美地方では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性もあり、台風の動きが遅いため、奄美地方や西日本では長い時間にわたって、猛烈な風や猛烈なしけとなり、総雨量が増えるでしょう。早めの避難を意識し、すでに避難が困難な場合は川や崖から離れた2階以上の部屋に垂直避難をして命を守る行動を心掛けてください。
台風は本州を横断する可能性があり、台風が抜けた後も前線が接近・通過するため、全国的に雨が降りやすいでしょう。地盤の緩んでいる地域では少しの雨でも災害発生のリスクがあります。川や崖など危険な場所には近づかないようにしてください。
土日は台風の影響で北・東日本も荒れた天気に
今日28日(水)は、北海道で晴れ間の出る所がありますが、東北や北陸、関東は次第に雨が降るでしょう。29日(木)以降は雨が降ったり止んだりで、台風10号の接近・通過が予想される今度の土日は雨や風が強まって荒れた天気となりそうです。傘や物干し竿を室内にしまったり、雨どいの掃除をするなど、早めに雨や風に備えてください。
台風通過後は一旦回復しますが、前線が近づくため、2日(月)は北海道を中心に雨が降り、前線の南下に伴って3日(火)にかけて雨の範囲が広がって、雨脚の強まるタイミングがあるでしょう。
最高気温は30度前後にとどまり、雨や風でややトーンダウンしそうです。
東海や西日本は記録的な大雨!線状降水帯のおそれも
台風10号の影響で、東海や西日本は記録的な大雨になるでしょう。雷を伴った非常に激しい雨が降り、山の南東斜面側を中心に雨量が増えそうです。平年の8月ひと月分の雨量を大きく上回って、数日で1000ミリを超える雨の降るおそれがあります。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるでしょう。風も強まって大荒れの天気となりますので、最大限の警戒をしてください。
台風の通過後は一時的に回復し、1日(日)から2日(月)は晴れ間が戻りそうです。3日(火)は前線が通過するため、再び雨が降るでしょう。
最高気温は、31日(土)頃までは雨でトーンダウンしますが、1日(日)以降は35度前後まで上がり、猛烈な暑さとなりそうです。