【気象予報士が解説】台風5号珍しいコースで東北に上陸か?関東も大荒れのおそれ!

台風5号のコースは?影響範囲を解説

台風5号は東北地方にかなり接近し、三連休中の帰省や旅行中の交通機関に影響を及ぼす可能性があります。
台風5号は、午前9時現在、日本の東の海上を北よりに進んでいます。このあとも北上を続け、明日10日(土)には強い勢力になり、山の日の11日(日)から振替休日の12日(月)に東北地方に接近する見込みです。予報円がかなり大きく、コースが定まっていませんが、最新の情報に注意してください。

大雨や強風の影響は?

台風の影響は、波から出始めそうです。
予想される波の高さ(いずれも、うねりを伴う)は以下の通りです。
▼明日10日(土)
東北地方、関東地方 4メートル
北海道 3メートル
▼明後日11日(日)
東北地方 5メートル
北海道、関東地方 4メートル
また、台風の接近に伴い、風がしだいに強まりそうです。予想される最大風速(最大瞬間風速)以下の通りです。
▼明日10日(土)
北海道、東北地方、関東甲信地方15(25)メートル
▼明後日11日(日)
東北地方 18(30)メートル
北海道 15(25)メートル
大荒れの天気が予想されていますので、暴風や高波に警戒が必要です。また、東北太平洋側は大雨となり、総雨量が多くなるおそれがあります。

東北太平洋側に台風が上陸なら3事例目!台風の勢力を強める理由とは?


東北太平洋側に台風がもし上陸する場合、1951年の統計開始以来3事例目となりそうです。
特に東北太平洋側に初めて台風が上陸した2016年台風10号は、岩手県をはじめ大雨の被害が甚大となりました。

今年の夏は、海面水温が平年より高い状態が続いていて、太平洋側は東北付近まで27℃以上のエリアが広がっています。台風は一般に海面水温が27℃程度で発生すると言われていて、台風は水蒸気のエネルギーによって勢力を強めそうです。

今見直したい対策とは?旅行中や帰省先でも交通情報の確認を

この先9月にかけては、本州付近も台風シーズンを迎え、接近・上陸前の備えの見直しが必要です。大雨に関する気象用語は種類が多いため、シーズン前にこちらのページを参考にご家族で避難のタイミングを話し合いましょう。
また、お盆の長期休みで旅先・帰省先という方も多いかと思いますが、台風のコース次第では航空機や新幹線、高速道路などの交通機関に影響の出る可能性があります。最新の気象情報はそらくらで確認し、台風の動向次第では帰宅を早めるなど検討をしてみてください。