【ロッキン前半戦】週末は災害級の暑さのピークを過ぎて雨ぱらつく!過去~2024年最新の天気傾向を徹底解説

今週末の8月3日(土)・4日(日)は、千葉県蘇我で日本4大フェスの1つ、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(略称:ロッキン)」が開催されます。会場の千葉市蘇我スポーツ公園は東京湾の臨海部にあり、都心からも行きやすい“都市型フェス”です!
過去の天気をもとに傾向を知り、2024年のフェス当日の天気や気温について確認していきましょう!

ロック・イン・ジャパン・フェスティバルとは

ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(以下、ロッキン)は、2000年に茨城県の国営ひたち海浜公園で始まった、日本最大級の音楽フェスティバルです。2019年までは茨城県の国営ひたち海浜公園で開催されていましたが、2022年からは千葉県千葉市の蘇我スポーツ公園が会場となり、都市型フェスとして生まれ変わりました。(※2020年・2021年はコロナの影響で開催中止)
当初は2日間の開催でしたが、2001年からは3日間、2014年からは4日間(2週に分割)と開催日が増え、2019年以降は2週・5日間にわたって開催されている一大イベントです!

会場の千葉市蘇我スポーツ公園はどんな場所?特徴やアクセス方法とは

フクダ電子アリーナ

蘇我スポーツ公園は、同じくロッキング・オン・ジャパン社が企画制作をしているJAPAN JAMの会場として2017年から使われています。アリーナや複数のグランドがあり、サッカーチームの“ジェフユナイテッド市原・千葉”のホームスタジアムとなっています。会場周辺にはショッピングモールやコンビニエンスストアなどもあり、買い物にも便利な場所です。
JR東京駅からJR蘇我駅は電車で約50分、JR蘇我駅から会場は徒歩8分なので、以前の国営ひたち海浜公園より都心方面からのアクセスが格段によくなっています。JR千葉駅・JR千葉みなと駅・京成線千葉寺駅からは、当日無料のシャトルバスも運行されます。フェス期間中は車で行くことはNGです。

ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの天気の特徴

ここからは、平年のこの時期や2022年以降の開催期間の天気を、北北西方向に約3.5km離れた千葉県・千葉のアメダスで見ていきましょう。傾向はおおむね同じと考えられますが、千葉のアメダスで降っていなくても会場で雨が降っているなど、局地的な違いはあるかもしれません。

・平年8月上旬の天気とは

関東甲信地方の最も遅い梅雨明けは8月4日頃(1982年)ですが、例年であれば8月上旬は梅雨の明けている時期です。平年(1991-2020年)の千葉県・千葉の8月上旬の降水量は23.1mmで、夏の間で最も雨量の少ない頃となります。
8月上旬の気温は、日最高気温が31.5℃、日最低気温は24.7℃と、昼夜を問わずに熱中症のリスクが高くなります。一般に7月下旬から8月上旬は1年でも最も暑い時期といわれています。
また、8月は年間を通してみても、台風の発生・上陸の多い月で、太平洋高気圧の張り出しが強ければ本州付近への影響は少ないものの、高気圧の勢力が弱まると接近や上陸の可能性があります。近年では、2021年台風10号(2021年8月5日に発生)の際に千葉県で土砂災害警戒情報が発表されました。

・一昨年2022年の天気詳細

ロッキン2022天気図

2022年の前半2日間は、上空には寒気、地上付近には暖かく湿った空気が流れ込んで、全国的に大気の状態が不安定となりました。
1日目の8月6日(土)は、雲が多く、午前中は北よりの風が吹いて気温の上昇が抑えられました。千葉県・千葉の最高気温が28.3℃と平年を下回り、この時期としては暑さがトーンダウンしました。
2日目の8月7日(日)も、雲が多く、午前中は降水量こそ多くありませんでしたが、度々雨が降りました。ただ、午後は回復へ向かい、夕方以降は晴れました。最高気温は31.6℃とこの時期らしい気温となり、湿度が高く不快な暑さとなりました。
暑さ指数(WBGT)は、1日目は注意レベルでしたが、2日目は厳重警戒レベルとなり、2日間参戦された方は気温の変化によって体の負担が大きくなりました。

・昨年2023年の天気詳細

ロッキン2023天気図

2023年の前半2日間は、関東には直接的な影響はなかったものの、台風6号が沖縄や奄美に接近していました。この台風は迷走し、沖縄や奄美では長い期間影響を受けて空の便は欠航が相次ぎました。
1日目の8月5日(土)は、よく晴れて強い日差しが照り付けました。気温がグングン上がり、千葉県・千葉では最高気温が34.4℃を観測しています。夜にかけても気温が下がらず、暑さで体力を奪われる一日となりました。
2日目の8月6日(日)は、午前中を中心に晴れ間が出ましたが、雨の降るタイミングが何度かありました。最高気温は34.4℃を観測し、午後は雨により気温がやや下がったものの、湿度が高くジメジメした暑さとなりました。
暑さ指数(WBGT)は最高ランクの危険や厳重警戒レベルとなり、熱中症のリスクがかなり高かったといえます。

2024年のロッキン前半戦の天気はどうなる?

ロッキン前半戦の天気予報

千葉県・千葉では27日(土)から猛暑日が続き、今週前半は体温超えの危険な暑さが予想されています。ただ、ロッキンが開催される週後半は、日本の南海上の低気圧由来の湿った空気の影響で、雲が増えて、北よりの風が吹きそうです。この低気圧は台風に発達する可能性もありますが、まだ動向が不確実となっています。直接的な影響はないものの、週末の天候を左右するでしょう。
3日(土)は、多少晴れ間がありますが、雲が目立ちそうです。29日(月)時点では、急変の可能性は低い予想となっています。日中の最高気温は33℃ぐらいで、湿度が高いため蒸し暑いでしょう。
4日(日)は、雲が優勢で、午前中心に雨の降るタイミングがありそうです。最高気温は32℃ぐらいで、2日目もムシムシ・ジメジメした体感となるでしょう。

音楽フェスの天気

2024年の夏フェス最新情報や、服装や持ち物、雨や暑さ、強風対策については、こちらで解説しています!フェスへ行く前に確認し、事前準備や当日の安全確保にお役立てください!

 

<参考>
・ROCK IN JAPAN FESTIVAL公式サイト
https://rijfes.jp/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php