【熱中症に厳重警戒】来週は40度近い暑さの可能性!夏の見通しを気象予報士が解説

けさは福岡で最低気温30度!日本海側は午前中から気温ハイペースで上昇

けさ9時までの最低気温は関東や北陸から沖縄にかけて25度を下回らない地点が多く、福岡では30度となっていて、朝から蒸し暑い状態が続いています。
日中もグングン気温が上昇し、12時20分現在の最高気温は以下の通りです。
富山県富山37.6度(12時17分)
兵庫県豊岡37.5度(12時10分)
富山県秋ケ島37.3度(12時00分)
徳島県穴吹36.3度(12時10分)
石川県小松36.3度(12時2分)フェーン現象
今日は日本海側を中心に山越えの南風が吹き下ろす「フェーン現象」が発生しているため気温が上昇しています。このあと体温並みの暑さとなる所もありますので、熱中症に注意が必要です。

熱中症の救急搬送者数が増えるタイミングは?

熱中症による救急搬送状況(令和5年)
昨年2023年に熱中症による救急搬送状況を確認すると、①5月の急激な暑さや②梅雨の晴れ間、③梅雨明け、④お盆明け大きく4回、患者数が増加するタイミングがあります。
特に梅雨明けとなった7月下旬は例年でも年間で最も救急搬送者数が増加するタイミングです。

来週は40度近い暑さも?メカニズムを気象予報士が解説!

今年は7月7日に静岡市で最高気温が40度まで上昇するなど、例年以上に危険な暑さが早く観測されています。
来週は夏空が続き、晴天が予想される関東から九州では最高気温35度以上の猛暑日が連日続くでしょう。特に名古屋や熊谷(埼玉県)では体温並みの暑さとなり、予想よりも気温が上昇する場合は40度まで上がる可能性があります。さらに昨日発表の「早期天候情報」では8月1日(木)にかけて北海道太平洋側から沖縄の広い範囲で高温に関する情報が発表され、10年に一度レベルの暑さに早めの注意喚起がされています。1か月予報でも8月中旬にかけて平年を上回る気温となる可能性が高まっています。
今年の夏は、夏の代表的な高気圧である①太平洋高気圧とさらに上空の②チベット高気圧の2段重ねの高気圧に覆われることにより猛暑が続くと予想されています。

昼夜を問わず熱中症対策を

熱中症応急処置
昼夜を問わず最大限の熱中症対策が必要です。
おやすみになるときも冷房をつけっぱなしにし、就寝前にはコップ一杯の水を飲むようにしてください。
また、夏休みということでプールなど屋外レジャーを予定している方もペットボトルを持ち歩き、こまめな水分補給を意識しましょう。夏祭りや花火大会など行事も多く、集中していると水分をとることを忘れてしまうこともあるかと思います。周りの方も声掛けを意識してください。