【DEAD POP FESTiVAL】今週末は雨のち不快な蒸し暑さ! 過去~2024年最新の天気傾向を徹底解説

今週末は、神奈川県・川崎市でSiMの主催する野外音楽フェスティバル、「DEAD POP FESTiVAL」が開催されます。
過去の天気をもとに傾向を知り、2024年のフェス当日の天気や気温について確認していきましょう!

DEAD POP FESTiVALとは

DEAD POP FESTiVAL(通称:DPF・デッドポップ)とは2010年から行われている音楽イベントで、主催はロックバンドのSiMです。渋谷のクラブから始まり、2015年以降は神奈川県・川崎市にある東扇島東公園で開催されています。
2015年以降の開催時期は6月下旬から7月上旬となっていて、関東甲信地方の梅雨時期と重なります。

会場の東扇島東公園特設会場はどんな場所?特徴やアクセス方法とは

東扇島東公園

東扇島東公園は、神奈川県川崎市にある人工海浜を有した公園です。面積は約15.8haと、東京ドーム3個分ぐらいで、潮干狩りのできる人工の砂浜やドッグラン、バーベキュー広場などの施設があります。京浜工業地帯を臨む工場夜景スポットとしても人気のある場所です。
普段は車で行くことができますが、フェス来場者は会場へ車で行くのはNGで、川崎競馬場付近から無料のシャトルバスが運行されます。バス乗り場まではJR川崎駅や京急の港町駅から歩いて10~15分ほどで、バスは川崎港海底トンネルを通って、会場へ向かいます。

DPFの天気の特徴

ここからは、平年のこの時期や2015年以降の開催期間(※中止となった2020年を除く)の天気を、北北東方向に約5.5km離れた東京都・羽田のアメダスで見ていきましょう。

・平年6月下旬の天気とは

平年(1991-2020年)では、関東甲信地方は6月7日頃に梅雨入りし、梅雨明けは7月19日頃です。ただ、西日本のようなザーザー降りの雨というよりはシトシト雨となりやすいのが特徴で、関東の雨のピークは9~10月の台風・秋雨前線の時期です。
東京都・羽田の6月下旬の降水量は49.9mmで、6月中旬から7月中旬にかけて降水量はやや増えます。6月下旬の気温は、日最高気温が26.4℃、日最低気温は20.5℃と、ムシムシ・ジメジメした体感となります。

・2015年~2023年の開催期間の天気・気温の傾向

<天気の傾向>

過去のDEAD POP FESTiVAL期間の日降水量

過去の開催期間中、東京都・羽田のアメダスで1日に0.5mm以上の雨を観測したのは5回で、全体の約31%です。日降水量が最も多かったのは2016年1日目の14.5mmで、日中は雨が降ったり止んだりとなりました。そのほかは降っても数mm程度ですので、レインウェアや長靴はなくても大丈夫なレベルの雨ですが、開催が一日でもずれていれば本降りとなった年もあります。

<気温の傾向>

過去のDEAD POP FESTiVAL期間の最高気温

全体的な傾向としては、晴れると高温となり、雨が降るとややトーンダウンします。過去の開催期間中、東京都・羽田の最高気温は平均で28.8℃となっています。1日目は平均28.1℃、2日目は平均29.5℃で、2日目の方が気温は高くなりやすく、8回中6回は30℃を超えて真夏日となっています。
過去最高気温が一番上がったのは2022年2日目の34.7℃で、次いで2022年1日目の33.9℃です。最低気温は20℃を下回ったことがありません。

・昨年2023年の天気詳細

DEAD POP FESTiVAL2023期間中の天気図

2023年の開催期間中、本州付近は高気圧に覆われて梅雨前線が南下したため、梅雨の晴れ間となりました。
1日目の6月24日は、午前中は北よりの風が吹きましたが、午後は次第に南風に変わり、気温のピークは15時前で29.2℃まで上がりました。羽田のアメダスは湿度の観測を行っていませんが、同日の横浜では80%前後まで湿度が上がっていて、かなり不快な暑さであったことが分かります。
2日目の6月25日は気温がさらに上がり、14時台には30℃に達して、最高気温は30.5℃を観測しました。平年を大幅に上回る暑さとなり、この日も横浜では湿度が80%前後となっていますので、かなり蒸し暑かったと言えそうです。
熱中症の危険度を判断する値で“暑さ指数(WBGT)”というものがありますが、湿度が約80%の時は、気温が28℃以上31℃未満で「厳重警戒」、31℃以上で「危険」というランクに達します。どちらも炎天下の外出はなるべく避ける必要があるレベルですので、昨年のDPFは熱中症のリスクと隣り合わせであったと考えられます。

2024年のDPFの天気はどうなる?

DEAD POP FESTiVALの最新天気予報

関東甲信地方では21日(金)頃に梅雨入りの発表があり、今週後半は梅雨前線が活発化しそうです。24日(月)時点では、関東の雨のピークは28日(金)から29日(土)午前中で、その後は一旦小康状態となる予想となっていますが、雨のタイミングは直前まで変わる可能性があります。
29日(土)は、午前中心に雨が降り、雷を伴って雨脚の強まるおそれがあります。会場に向かうまでの移動経路もいつも以上に時間がかかる可能性がありますので、時間に余裕を持って行動してください。気温は30℃近くまで上がり、湿度が高く、梅雨特有の不快な暑さとなるでしょう。雨具を羽織ることも考慮して、風通しの良い服装をお選びください。
30日(日)は、多少晴れ間がありますが、大気の不安定な状態が続くでしょう。念のため、雨具を準備しておくことをおすすめします。気温は30℃前後まで上がり、蒸し暑くなるでしょう。
両日ともに熱中症のリスクが高まりますので、日差しが控えめでもこまめな水分補給を心掛けてください。野外音楽フェスの熱中症対策についてはこちらで詳しく紹介しています。

 

<参考>
・DEAD POP FESTiVAL公式サイト
https://deadpopfest.com/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php