ピンクムーンの由来や意味とは
「ピンクムーン(Pink Moon)」とは、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる4月の満月の呼び名です。 鮮やかなフロックス(phlox)という花が咲く頃であることが由来です。フロックス属の植物は67種が知られており、代表的な花にはシバザクラがあります。ピンクムーンと言っても、実際に月がピンク色に見えるわけではありません。
満月を観察できる時間や方角は?
2024年のピンクムーンは、4月24日(水)の午前8時49分にちょうど満月となり、日本では日中のため、観測は今夜か明日の夜がおすすめです。
今夜は、月の出てくる午後6時前後には東の空に見ることができ、日付の変わる前には天の頂上を通って、明け方に西の空に沈んでいきます。
この時期に見られる春の星座は?
昨日4月22日(月)は、“4月こと座流星群”が極大となりましたが、月の条件が悪い上に、もともと流れ星の数が少ないため、今夜の満月と同時に観測するのは難しいでしょう。
流れ星は難しくても、この時期であれば21時頃には、南の空に春を代表する星座を見ることはできます。春の星座の探し方は、こちらのコラムで詳しく解説していますので、北斗七星を目印に観測してみましょう。
今夜の各地の天気はどうなる?
本州南岸の前線や前線上の低気圧の影響で、今夜から明日にかけては、西・東日本や南西諸島は雲が多く、西日本太平洋側や南西諸島は今夜から本降りとなるでしょう。このため、満月の観測は厳しくなりそうです。西日本日本海側や東日本は早い時間にチャンスがありますが、時間が遅くなるにつれて雲が厚くなり、雨の範囲も広がるでしょう。
一方、北日本は雲の切れ間から観測できるチャンスがありそうです。霧が出やすく、視界はあまりよくないでしょう。
夜から翌朝にかけての北日本の気温は、北海道や東北北部で夜は5度前後まで下がり、冷えそうです。屋外で長時間の天体観測をされる場合は、寒さ対策が必須です。羽織る物に加えて、暖かい飲み物などを用意してください。
毎月の満月の名前とは?
アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
ピンクムーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。
<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/