3月も後半に入り、春らしさを感じる日が増えてきました。
春は「お花見」の季節ですが、お花見といえば桜を思い浮かべる方が多いかと思います。
ただ、桜以外にもきれいなお花はたくさんあり、中でも、チューリップは桜と並んで春を代表する花の一つです。
今日は、これから見ごろを迎えるおすすめスポットや、チューリップの花びらと気温の関係についてお話します！
これから迎えるチューリップの名所
チューリップは、早い所だと3月下旬から咲き、4月には広く見ごろを迎えます。日本には沢山のチューリップ畑がありますが、中でもおすすめは、富山県の「砺波チューリップ公園」と、東京都立川市の「昭和記念公園」です。それぞれの魅力や見どころをご紹介します！
1 砺波チューリップ公園 （富山県）
・富山県はチューリップ生産量日本一
農林水産量の生産農業所得統計(平成22年)によると、「チューリップの球根」の産出額は富山県がシェア50％以上となっています。富山県ではチューリップが県花に制定されていて、チューリップの生産が盛んです。
富山県では、チューリップの生育に適した気温、日照時間、肥沃な土地、豊富で良質な水など、気象や土壌などの自然条件が揃っていることもあり、チューリップ栽培が県下全域に波及していきました。
そんな富山県の中でも、最も有名なチューリップ畑が「砺波チューリップ公園」です。
毎年、4月の中旬から5月のゴールデンウイーク頃には「となみチューリップフェア」が開催されます。
300品種300万本ものチューリップが楽しめる、国内最大級のチューリップの祭典で、2024年は、4月23日(火)～5月5日(日)に開催されます！
・となみチューリップフェアの見どころ
となみチューリップフェアの見どころをいくつかご紹介します。
・富山県を代表する観光地「雪の大谷」をイメージした「花の大谷」
高さ4m、長さ30mの花回廊です。
・公園のシンボルタワー「チューリップタワー」
また、会場内にある「チューリップ四季彩館」では、春の花チューリップが一年中みられる世界唯一の施設です。見どころのひとつ、「チューリップパレス」は、上から下まで360°のチューチップとガラスのカーテンが楽しめます！
〒939-1382 砺波市花園町1-32
「2024となみチューリップフェア」公式ホームページ
2 国営昭和記念公園 （東京都）
次に、関東からも比較的アクセスが良いおすすめチューリップスポットは、都心から西に移動して行ける立川市の「昭和記念公園」です。
毎年春には「フラワーフェスティバル」が開催され、桜やチューリップ、ネモフィラなどが次々と見ごろを迎え、毎年100万人以上が訪れるほどの人気です！
昭和記念公園のチューリップは、例年4月上旬から中旬に迎えます。
中でも、見どころは約700mに渡って緩やかなS字の川が流れる渓流広場です。芝生と渓流の水と鮮やかなチューリップの景色は圧巻です！
園内はチューリップのほかにも季節ごとに草花が楽しめ、広場やアスレチックなどもあるため、ファミリーやお子様をお連れの方にもおすすめです。
筆者も毎年、季節の草花を楽しみに昭和記念公園にピクニックに行くのですが、公園のゲートから中心部までは20～30分ほど歩き、とても広いです。また、閉園時間も17時頃で早めなため、遊びに行く際は時間に余裕を持って、午前中から一日楽しむのがおすすめですよ！
〒190-0014 東京都 立川市緑町 3173
昭和記念公園公式ホームページ
気温によって花びらが開閉
チューリップの花びらは、気温によって閉じたり開いたりします。15℃近くになると開き始め、20℃を超えると更に広がります。そして、夕方になって気温が下がると、再び閉じ始め、これを数日間繰り返します。
花びらが開きっぱなしになる場合は、ずっと暖かいか、咲き終わりの頃を表します。
温度調節が長持ちのポイントとも言えますね。
花びらの開き具合によって、およその気温が分かるということです。ぜひ今シーズンこれからチューリップを見る際は、意識してみてはいかがでしょうか。
《参考資料》
・農林水産省「北陸におけるチューリップ生産の歩み」
https://www.maff.go.jp/hokuriku/news/print/50nen_ayumi/pdf/25_39_50ayumi.pdf
・富山県「とやまのチューリップ球根生産の歴史」
https://www.pref.toyama.jp/1613/sangyou/nourinsuisan/nougyou/kj00014132/kj00014132-002-01.html
