スノームーンの由来や意味とは
「スノームーン(Snow Moon)」とは、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる2月の満月の呼び名です。 この時期の北アメリカは寒さが厳しく、雪が多く降ることが由来とされ、日本語では「雪月」といいます。また、穀物や作物の収穫が少ないことから、「ハンガームーン(飢餓月)」と呼ばれることもあります。
最も小さく見える満月 “マイクロムーン”とは
月の見える大きさは、月と自分との距離によって決まり、マイクロムーンは月がいつもより遠く、小さく見える月です。
詳しく説明すると、地球の衛星である月は、地球のまわりを公転していますが、公転の軌道は楕円で、1公転の間で最も近づく場所を近地点(約356,000km)、最も離れた場所を遠地点(約407,000km)といいます。マイクロムーンは、地球から最も遠い「遠地点」で満月となり、反対に「近地点」で満月となる時がスーパームーンです。近地点と遠地点を比べると、見かけ上の大きさは約14%、明るさは約30%もの違いがあります。
満月を観察できる時間や方角は?
2024年のスノームーンは、2月24日(土)の午後9時30分にちょうど満月となります。夜に満月を迎えるため、観測には絶好の条件でしょう。
月の出てくる直後には東の空に見ることができ、日付の変わる前後に天の頂上を通って、午前7時前後に西の空に沈んでいきます。
今夜の各地の天気はどうなる?
前線が再び北上するため、九州は南部を中心に雨が降りやすく、観測は難しいでしょう。四国や中国地方、近畿は早い時間帯はチャンスがありますが、次第に雲が増え、夜遅くから翌日にかけて雨が降りそうです。東海や北陸、関東も日付が変わるまでは雲の切れ間から月を見ることができますが、次第に雲が厚みを増すでしょう。東北や北海道は比較的長い時間、満月を見ることができそうです。
全国的に気温は低く、北日本や北陸、甲信は氷点下の冷え込みとなるでしょう。関東から九州にかけても3~5度ほどで冷えそうです。厚手のコートに加えて、ニット帽やマフラー、手袋を用意するなど、防寒を万全にしてください。暖かい飲み物も用意しましょう。
毎月の満月の名前とは?
アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
スノームーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。
<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/
・ほしぞら情報2024
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/