気象庁から2月20日(火)に最新の3か月予報と暖候期予報が発表されました。
今年の春から夏は、どのような特徴があるのでしょうか?気象予報士が解説します!
「エルニーニョ現象」終息に向かい気温は平年より高めに!
昨年2023年春から続いていた「エルニーニョ現象」はこの春にも終息に向かう予想ですが、エルニーニョ現象の特徴は残るでしょう。
また、地球温暖化の影響もあり、地球規模で空気中の温度がかなり高い状態が続いているため、日本付近も気温は平年並みか平年より高い地域が多くなりそうです。
ただ、この冬にかけての傾向でもある数日の周期で気温変化は大きく、気温のアップダウンが大きい特徴が続くでしょう。
「三寒四温」で季節前進!この夏は猛暑に?
では、この先3か月の予報を見ていきましょう。まずは、気温からです。
3月は、寒気の流れ込む期間もあり、全国的に気温は平年並みとなっています。
4月は、沖縄・奄美で高く、西日本で平年並みか高いでしょう。
5月は、4月よりも平年並みか高い地域は増え、東日本も平年より高めの気温が予想されています。
春の気温を表す四字熟語に「三寒四温」という言葉があり、これは、低気圧と高気圧が数日の周期で行き来することが原因です。低気圧や前線を境目に春と冬の空気が拮抗しているため、まだまだ冬コートの出番となる日がありますが、少しずつ春服・夏服を用意していくと良いでしょう。
また、例年5月は突然の暑さによって、熱中症の搬送者数が増える時期でもあります。さらに、その先、暖候期予報では、夏の空気を持つ「太平洋高気圧」が例年より西に張り出しやすく、全国的に高い確率が50%以上となっていて、猛暑が予想されています。身体を暑さに少しずつ慣らす「暑熱順化」も意識的に行いましょう。
普段より雨が多い!雨の季節を前に対策を確認
次は降水量の予報を見てみましょう。
3月は、沖縄・奄美で降水量が平年並みか平年より多い予想です。
4月は、全国的に平年並みと予想されています。
5月は、梅雨期間に入る沖縄・奄美で平年並みか平年より多くなるでしょう。
全国的に5月にかけて降水量の平年値自体が多くなる時期を迎えます。さらに暖候期予報では、梅雨の時期に降水量は東北から南で広く平年並みですが、平年並みの範囲内で多めの予想となっています。特に、暖かく湿った空気の影響を受けやすい沖縄・奄美や西日本太平洋側では、平年並みか平年より多い予想となっています。
本格的な雨のシーズンを前に、そらくらの「もしもの防災」で大雨災害のポイントをチェックし、災害が発生した時にどのような行動をとるか、待ち合わせなどを具体的に決めたり、災害伝言ダイヤルを使ってみたり、シーズンを前にいま一度、対策を確認しましょう。
もう間もなく桜シーズン!今年の開花は?
昨日は初夏の陽気となり、春らしさも感じられる日が増えてきましたが、今年の桜の開花予想はどうでしょうか?
2月15日(木)の第2回の発表によると、東京で3月18日と平年よりも早い予想です。そのほか皆さまがお住いの地域の桜はいつ頃咲くでしょうか?そらくらでは、特設サイトを用意していますので、お花見時期をチェックしてみましょう!