二十四節気「小暑」とは?梅雨が明けると本格的な夏が到来!

明日7月7日(金)は、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」。例年では、梅雨明けの発表がある頃です。梅雨の末期は大雨になりやすく、毎年のように災害が発生しています。そして、梅雨が明けた直後は暑さが厳しく、熱中症のリスクが高まります。

二十四節気「小暑」の意味とは

小暑は「暑」の文字がある通り、この頃から暑さが本格的になっていく頃という意味です。実際、例年では、小暑を過ぎると西日本から次第に梅雨明けを迎え、それとともに本格的な暑さがやってきます。
「梅雨明け十日」という言葉があり、梅雨が明けてから10日ぐらい安定した夏空が続くということを意味します。梅雨が明けると強烈な日差しが照り付けて、急に厳しい暑さにさらされるため、熱中症による救急搬送者数は梅雨明けとともに急激に増える傾向があります。梅雨明け直後は、熱中症に特に注意が必要です。

梅雨入りの有無は小暑までに決まる?

気象庁では、東北北部から沖縄までの地方に関して、梅雨入りと梅雨明けの発表をしています。このタイミングで発表されるのは速報値で、後日確定値が発表されるため、日にちは変更となることもありますが、小暑までに梅雨入りしない場合は、「梅雨入り特定せず(梅雨入りなし)」となります。
過去に遡ると、1963年の近畿地方・四国地方は梅雨入りの発表がありませんでした。ただ、この年の近畿地方・四国地方も梅雨明けは発表されており、雨の時期はあったものの、梅雨入りを特定できなかったのが原因と考えられます。
なお、梅雨入りについてはこちらのコラムで詳しく解説しています!

暑中見舞いを送るのは小暑から立秋前日まで

この時期になると暑中見舞いを送る方も多いのではないでしょうか。暑中見舞いは、普段なかなか会えない親族やお世話になっている方々へ送る夏のあいさつ状です。
暑中とは、小暑と次の節気の大暑を合わせた約1か月のことで、暑中見舞いは、小暑から立秋の前日までに送るのが通例です。今年2023年であれば7月7日~8月7日ですね。立秋の前日までに届かないようであれば、残暑見舞いを送るようにしましょう。

二十四節気とは

二十四節気は、日の長さをもとに1年を24等分した暦のことです。春夏秋冬の4つの季節に分かれ、さらにそれぞれを6つに分けています。「冬至・春分・夏至・秋分」と、それらの中間点にあたる「立春・立夏・立秋・立冬」のほかは、「大暑」「霜降」など、その季節の特徴的な現象を名に表しています。日にちは年によって数日変わることがあり、毎年2月に国立天文台暦計算室が発表する「暦要項」で、翌年の日にちが公表されます。
「小暑」の次は7月23日頃の「大暑」で、大暑から8月中旬ごろにかけては1年で最も暑くなる頃になります。