五月病の症状と原因について知ろう~5月の空と暮らす~

新年度がスタートし、早1か月経ちました。みなさんやお子様の体調はいかがですか?
ゴールデンウィークが終わると、「五月病」と呼ばれる身体や心の不調が現れやすい時期です。今月は、5月の天気の特徴と、五月病の症状・原因について解説します。

五月晴れの日が多い、一方、南側では夏の準備中

大陸育ちの乾いた高気圧に覆われ、全国的に晴れる日が多くなります。カラッとした陽気で過ごしやすい日が増える一方、朝晩の気温差には要注意です。主要都市の5月の最高気温と最低気温の平年値を見ながら、各地域の服装ポイントを確認しましょう。

◆北日本(代表地点:札幌)
日中は、長袖のシャツ一枚で過ごせる日が多いでしょう。ただ、朝晩は、まだまだ冷えるためニットやトレンチコートが活躍するでしょう。

◆東日本(代表地点:東京)
日中は、半袖や七分袖で過ごせるでしょう。朝晩は15℃ぐらいですから、念のためカーディガンや軽めのアウターがあると良さそうです。

◆西日本(代表地点:大阪)
こちらも昼間は、半袖で過ごせそうです。日が暮れた後の冷え対策として、軽めのアウターを用意すると良いでしょう。

◆那覇
終日、半袖のトップスで過ごせるでしょう。湿度が高く蒸し暑く感じられる日もありますので、風通しの良い服装がおススメです。

一方、日本の南の海上では、夏の高気圧が準備中。この高気圧が勢力を強めると、日本の北側にある冷たい空気とぶつかり合い、長い雨雲の帯が形成されます。日本に雨の季節をもたらす梅雨前線です。沖縄や奄美地方では、早くも雨の季節が始まり、梅雨入りの平年値(1991年~2020年の平均値)は、沖縄で5月10日ごろ、奄美が5月12日ごろです。沖縄・奄美の梅雨時期の雨の降り方は、本州と傾向が異なり、1日中しとしとと雨が降り続く事は少なく、ザっと強い雨が降りその後は晴れるという急変型になります。

夏の高気圧が一時的に勢力を強め、前線が本州付近まで北上すると、関東以西でも天気がぐずつくことがあります。また、冷たい空気と暖かく湿った空気がぶつかり合うことで低気圧が急発達し、台風並の暴風が吹き荒れるメイストームをもたらすこともあります。

五月病の症状は?

気温や気圧の変化が大きい5月は、身体にも心にもストレスを受けやすい季節です。大型連休のゴールデンウィーク明けに、なんとなくやる気が出ない、よく眠れない、身体がだるいなどの症状が現れる事があり「五月病」と呼ばれています。子供でも、登園・登校を渋ったり、イライラして兄弟・姉妹に八つ当たりしてしまったりと、兆候が見られる場合があります。

主な症状を精神的な兆候と身体的兆候に分けてみました。
◆精神的な兆候
・気分が落ち込む
・何かとイライラする
・何をするにも億劫に感じる

◆身体的特徴
・食欲がわかない
・よく眠れない
・特に病気にかかったわけではないのに、めまいや頭痛、下痢や便秘などの不調が続く
・疲れが取れない

五月病の原因と対処方法

五月病の原因は、主にストレスや疲労と言われています。入学や進級、入社や新しい部署への異動などで環境が変わって、1か月間緊張しながら生活し、張りつめていた心や気持ちが、大型連休をきっかけに途切れてしまうのです。

五月病にならないためには、どうしたらいいでしょうか?下記対処方法を参考に、自分なりのセルフケアを実施してみましょう。
・しっかり睡眠や休養をとる
・ストレスを解消する
・三食バランスの取れた食事を意識する
・適度に身体を動かす
・ひとりで抱え込まず、身近な人に相談・話をする

子供の場合は、スキンシップを取ったり、話を聞いてあげたりすると精神的に落ち着くでしょう。

当てはまる症状があり、しばらくしても症状が好転しない場合は、専門の機関や医師に相談して見て下さい。
ストレスフルな毎日を、少しでもリラックスして過ごせるといいですね。

 

参考
気象庁:過去の気象データ検索 平年値
厚生労働省「こころの耳」「みんなのメンタルヘルス」
https://kokoro.mhlw.go.jp/worker/