この時期を代表する果物といえば、、、いちごですよね!
甘さと見た目の可愛さで、好きな果物ランキングは不動の1位。栄養価が高く、美容や健康にも効果がある上、カロリーも控えめと、うれしいことだらけの果物なんです。
いちごは栄養満点!
いちごには、肌荒れや疲労回復に効果的なビタミンCが豊富に含まれています。10粒ほど食べれば1日に必要とされるビタミンC100mgをとれるほどです。 また、妊娠中や授乳中の女性に必要な栄養素とされる葉酸も多く含まれます。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、妊娠中に推奨される葉酸の摂取量の目安は480㎍、授乳期には340㎍です。いちご一粒あたりの葉酸は15㎍ほどですので、すべてを補うのは難しいですが、果物の中ではトップクラスの含有量です。
また、いちごの赤い色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンによるものです。アントシアニンは抗酸化作用があり、目の疲れにも効果があります。
農家さん直伝・いちごの豆知識
これから春にかけて、いちご狩りシーズンということで、東京都三鷹市にある「ICHIGO HOUSE. (旧小林果樹園いちごはうす)」を運営する、株式会社WEGROの田所建人さんと田所千紗さんに、いちご旬や栽培に関する知識、美味しいいちごの見分け方についてお伺いしました。
・いちごの旬はいつ?
いちごの本来の旬は4月から6月ですが、ビニールハウスなどでの促成栽培が普及したことで、大体11月から6月頃まで、国産のいちごが流通しています。それ以外の時期は、輸入物が多くなりますが、昨年2022年はアメリカで水害あったため、アメリカ産は減ってしまったそうです。
そして、いちごは同じ品種であっても、時期によって甘味や酸味のバランスが変わります。ICHIGO HOUSE.公式ホームページによると、甘さのピークは1~3月頃なんですね!
ICHIGO HOUSE.公式ホームページより引用
――これはどのいちごにも当てはまるのでしょうか?
傾向としては大体そうです。その時のいちごの株のバランスや疲れ具合もあるので一概には言えませんが、いちごの赤色は温度に反応して着色するため、気温の下がっている時期の方が、赤くなるまでにゆっくり時間がかかって甘くなり、大体1~3月頃が味ののっている時期と言えます。4月以降は気温が高くなり、いちごの育つスピードが早くなることで、少し酸味が増します。
――1つの苗や株から、ひとシーズンにどのくらいいちごが実るのでしょうか?
その時によっても異なりますが、ICHIGO HOUSE.では大体6~7回転ぐらいです。
・いちごを育てるには蜂が必要
いちご農園では養蜂箱をよく見かけます。シーズン前に取材に伺った際には、ICHIGO HOUSE.のビニールハウス内を蜂が飛んでいる様子も見られました。
日本養蜂協会によると、ミツバチは優れた記憶・学習能力をもっていて、巣箱の位置や花の色、形、匂い、開花時刻、花の咲いている場所などを覚えているそうです!
――いちご栽培における蜂の役割を教えてください。
まず、蜂がいないと、いちごが受粉してくれません。蜂がいなければ、あらゆる植物が生きていけなくなるため、世の中は終わるという話もありますよね。人の手でも筆などを使って花粉を移すことはできますが、数が多くなると難しくなります。なので、蜂に助けてもらい、蜂が受粉してくれて、いちごが実ります。
ICHIGO HOUSE.には10a(1,000平米)あたりに3,000匹のミツバチやマルハナバチなどの蜂がいます。お客さんのいない時は、蜂をビニールハウス内に放していますが、近くで作業していても攻撃されることはありません。こちらから攻撃したり、香水の匂いが強いと花と間違えたりして、興奮することはあります。
子どもは蜂に興味を持つ子もいますが、もし蜂が飛んでいても絶対に攻撃しないようにしてください。
・美味しいいちごの見分け方とは?
これから5月の連休あたりにかけては、いちご狩りを計画されている方も多いのではないでしょうか。
いちご狩りへ行く方が知りたい、美味しいいちごの見分け方もお伺いしました。
――美味しいいちごを見分けるポイントは何でしょうか?
大きいものや小さいもの関わらず、上の方ギリギリまで真っ赤なものです。ツヤツヤで黒光りしている、赤黒いのものが完熟です。せっかくなので、完熟の状態を食べて欲しいですね。赤黒く見えるぐらいのものを選んでもらえたらと思います。また、品種によって反り返り方は少し異なりますが、ヘタが反り返っているものがいいです。
――白いいちごの場合はどうなのでしょうか?
白は、品種によって見分け方が違うんです。例えば今年ICHIGO HOUSE.で扱っている「天使のいちご」というものは、種がピンク色になります。遠目から見て薄ピンクっぽく見えるのが完熟になっているサインです。ただ、去年扱っていた品種は真っ白に抜けているものをおすすめしていましたね。
白の方が難しいので、いちご狩りに行く農園ごとに聞いた方がいいです。
ICHIGO HOUSE.では、この先5月頃にかけて、いちごの販売・摘み取りを行なっているそうです。最寄りの京王井の頭線の駅から歩いて行くこともでき、予約なしで気軽にいちご摘みを楽しむことができますよ。
ICHIGO HOUSE.
〒181-0002 東京都三鷹市牟礼1-8
https://ichigohouse-wegro.com
お出かけ前はそらくらで天気をチェック!
寒さが続いていますが、3月に入ると学生は春休みを迎え、お出かけスポットは混雑が予想されます。今年は早めにいちご狩りの計画を立ててみてはいかがでしょうか。
そらくらでは、週間の天気予報をお届けしていますので、お出かけの計画を立てる際にお役立てくださいね。
この先の天気予報はこちら!
<参考・引用>
・文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
・厚生労働省 「日本人の食事摂取基準」(2020年版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
・一般財団法人 日本養蜂協会 「ミツバチについて」
https://www.beekeeping.or.jp/honeybee/biology