1月25日は日本最低気温の日!
テレビなどで天気予報を見ると、最低気温や最高気温を目にすると思います。実は、今日1月25日は「日本最低気温の日」で、1902年1月25日に北海道上川地方の旭川で最低気温-41.0℃と、統計史上最も低い気温を観測した日が由来となっています。
最低気温とは?
そもそも、最低気温とはどういった気温なのでしょうか?気象庁では、0時から24時までの1日を通して、一番低かった気温を最低気温としています。逆に、0時から24時までで、一番高かった気温を最高気温としているようです。また、最低気温が0℃未満の日を「冬日」と定義されています。最低気温が観測される時間帯は、明け方から朝にかけて多く見られますが、天気がくもりや雨の日は昼間も気温が上がりにくく、日中に最低気温が観測されることがあります。
過去の最低気温について
過去の最低気温をランキングとしてまとめてみました(2023年1月24日現在)。
(気象庁のデータをもとに表を作成)
過去に一番低かったのは、もちろん「日本最低気温の日」の由来となった、1902年1月25日の旭川で、上位5地点のうち4地点は北海道となっています。また、観測された日も1位と2位は1日違い、3位と5位は同じ日という記録になっています。さらに、観測された年も上位5地点いずれも40年以上前と、最近は更新されていないのも特徴的です。ただ、近年でも強烈な寒気が流れ込み、冬日や真冬日(最高気温が0℃未満の日)になることがあります。最近では、2018年1月26日に冬型の気圧配置が強まり、全国的に冷え込みました。この影響で、関東地方でも冬日となった所が多く、最低気温は埼玉県さいたまで-9.8℃、埼玉県越谷は-7.5℃と、厳しい冷え込みとなりました。
最低気温が低くなると発生しやすい現象
ここまで最低気温の説明をしましたが、気温が低くなると発生しやすい現象を紹介します。
・路面の凍結
気温が低く、氷点下になると、雨や雪などで濡れたアスファルトが凍結し、氷のような路面状態になることがあります。この状態を通称「アイスバーン」といいます。また、凍ったアスファルト路面が黒く見えることがあります。これは「ブラックアイスバーン」と呼ばれ、一見凍っていないようですが、実際は表面に氷が張った状態なので、車を運転される方は注意が必要です。もし、アイスバーンの状態でスピードを出すと、スリップ事故に繋がる可能性がありますので、安全な速度で運転しましょう。
・水道管の凍結
最低気温が低く、冷え込みが強まると水道管が凍結したり破裂したりすることがあります。特に、気温が-3℃前後になると凍結や破裂の可能性が高くなります。対策としては、水道管に保温材を巻いたり、水道を少し流した状態を維持したりすると、凍結しなくなります。
・雨や雪の後の凍結による転倒
雨や雪が降ったあとに、気温が氷点下まで下がると、歩道も凍結することがあります。「アイスバーン」と同じような状況になりますが、車の運転だけではなく、歩く際も注意が必要です。油断すると転倒してケガをすることも考えられます。歩くときは、歩幅を小さくして、靴底全体をしっかりと地面に付けると転倒しづらくなりますので、ぜひ試してみて下さいね。
参考
気象庁 はれるんライブラリー
https://www.jma.go.jp/jma/kids/kids/faq/b1_08.html
気象庁 歴代全国ランキング(閲覧日2023年1月24日)
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php
気象庁 日々の天気図 2018年1月
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/hibiten/2018/1801.pdf
気象庁 天気予報等で用いる用語 気温に関する用語
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
国土交通省 東北地方整備局 郡山国道事務所 雪みちドライブ講座