今日24日(土)から明日25日(日)は低気圧が通過し、全国的に雨が予想されています。九州から関東と北陸の広い範囲で警報級の大雨が予想され、災害に警戒・注意が必要です。
気象予報士が、大雨の事前の備えと直前対策を解説します。
低気圧が通過中!明日にかけて大雨のおそれ
低気圧の通過に伴い、土日は広く雨が降るでしょう。特に九州から関東と北陸は警報級の大雨となり、局地的に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。
各地で明日朝までの24時間に予想される雨の降る量は以下の通りです。
▼関東甲信地方 100ミリ
▼東海地方 180ミリ
▼近畿地方 180ミリ
▼四国地方 250ミリ
▼九州北部地方 150ミリ
▼九州南部 180ミリ
明日25日(日)にかけて西日本を中心に土砂災害、低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒をしてください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した雷雲の近づくサインに気づいた場合は、建物の中に避難するなど、安全確保に努めてください。
【事前の備え】非常用持ち出し袋の中身とハザードマップの確認を
まだ雨が降り出していない地域では事前の備えを確認しておきましょう。
・非常用持ち出し袋の中身の確認
リストを参考にしながら非常用持ち出し袋の中身を確認しましょう。非常袋がないという方も、普段から食べ慣れているものを多めに買うローリングストックもおすすめです。大雨シーズンのはじめに特に見直して欲しいのは、非常食や水の賞味期限と、乾電池・モバイルバッテリーが使用できるかの大きく2つ。早めに確認しておきましょう。
・ハザードマップの確認
ハザードマップとは、被害想定エリアや避難する場所などを表した地図で、市区町村ごとに作成されています。自治体のホームページから入手可能ですので、自宅や学校、職場周辺の危険度を確認しましょう。
【直前対策】水平避難が基本!危険が差し迫る場合は「垂直避難」を
夜間で暗くなってから避難所に移動するのは足元が見えにくく危険を伴います。明るい内にできるだけ安全な場所に身を寄せましょう。
道路が冠水したり、川が氾濫したりして避難が難しい場合や、土砂災害の前兆現象に気づいた場合は、自宅のなるべく安全な場所に移動するようにしてください。
避難の基本は、避難所に向かう「水平避難」ですが、移動が難しい場合は「垂直避難」をしてください。垂直に避難する場合は、自宅の2階以上の崖などから一番離れた部屋にいるようにしましょう。
<そらくら関連ページ>
・警戒レベルと避難行動とは?
https://sorakura.jp/case002/
・「1時間50ミリ」の非常に激しい雨ってどんな雨?
https://sorakura.jp/20230518201/
・親子で学ぶ土砂災害
https://sorakura.jp/20240601201-2/